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全国各地の優勝者が集結!
2019年12月21日(土)、東京・渋谷区のRed Bull JapanにてThe Floorriorz、Red Bull BC One ALL STARSとして、日本が世界に誇るBBOY TAISUKEが放つイベント『THE JAM FINAL 2019』が開催された。今回は、2019年を締めくくる最後の大会ということだけあり、これまで全国各地で行われた、THE JAM の優勝者&ワイルドカードをゲストに迎え、Over15、Under15のBREAKIN’ 1on1 BATTLE が繰り広げられた。

また今回はバトルの勝敗を決めるジャッジ陣も超豪華メンバー。The FloorriorzからはTAISUKEとNORI、 FOUNDNATIONからはISSEI、そしてBBOYシーンを古くから支えるレジェンドCHAO、最後にWUTAといった、FINALに相応しいメンバーが揃った。そのジャッジ陣に評価されようと、当日予選にも多くのダンサーがエントリー、Over15の予選では7人ものダンサーが延長戦を戦うなど、本戦が始まる前から白熱したバトルが展開された。

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予選延長戦の熱気が冷めないまま、ジャッジムーブが行われ、いよいよ本戦が開始!Under15では、当日予選を勝ち上がった、過去優勝経験のあるHONOKAAや、東京大会ファイナリストのHIRO10とRA1ONなど、注目のネクストジェネレーションが顔を揃えた。

初戦から接戦が続く中、石川のHARUTOが決勝でAYUを破り見事優勝に輝いた。HARUTOはダイナミックに身体を使うムーブながらも、細かい音にも反応し、スタミナ勝負となる決勝でも、落ち着いて自分のスタイルを出していた。この世代での大会では様々な実績を持つHARUTO、また一つ嬉しいタイトル獲得となった。

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Over15の本戦参加メンバーは、今年のTHE JAMを象徴するダンサーばかり。東京大会優勝のNORIはジャッジとして参加したが、2018年優勝のOKEYJOE、今年のRed Bull BC One Cypher Japan 2019函館で、地元ダンサーとして参加し話題になったHoctSkee、各地の予選で会場を沸かせたRyo-FlowやBOBCHANCHYNなどもシードダンサーとしてクレジット。Over15も初戦からジャッジ票が割れ3-2の対戦が続く大接戦となった。

その中、The Floorriorzのメンバーであり、THE JAM仙台大会の優勝者であるyuskiが決勝でOKEYJOEに勝利し、初代年間チャンピオンの座を掴んだ。 この日のファイナルバトルとなった、OKEYJOEとyuskiのバトルは、ムーブに入る前からお互いの個性が爆発、スタイルを込めた技と表現を出し合った、フレーバー満載のバトルとなった。ジャッジの瞬間、yuskiの勝利が決まると、OKEYJOEは声を上げ悔しさ全開の様子だった。最後までクールな姿と自らのスタイルを貫いたyuski、最高の形で2019年を締めくくった。

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HARUTO  Under15優勝コメント

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「嬉しいです!今僕はちょうど受験生で、これから受験シーズンに入るので、これで優勝して区切りつけて勉強に励みたいと思っていたので、優勝出来て良かったです。今日はありがとうございました。」

yuski  Over15優勝コメント

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「お疲れ様です!今日はダンスが自分の理想の形にはまらなかったので、何とも言えないですが、自分の大好きなCHAOさんがジャッジだったので、優勝出来て本当に嬉しいです。ありがとうございました。」

THE JAMから世界へ

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昨年に比べ、引き続き進化を続けるTHE JAM。今年は『THE JAMから世界へ』というキャッチフレーズのもと、Red Bull BC One Cypher Japanに繋がる予選大会としても位置付けられた。東京予選を勝ち上がったNORIは、見事Cypher Japanも勝ち上がり、Red Bull BC Oneの世界最終予選へ。なんと世界最終予選も勝ち上がり、インドで行われた本戦の出場も手にした。まさに『THE JAMから世界へ』を実現した2019年。来年も更にパワーアップする本イベントに要注目である。

Text:Shin Akiyama